明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2018年4月22日日曜日

「日本獣医学史」の判別

「日本獣医学史」昭和四十二年復刻は奥付まで複製されたため昭和十九年の刊とされることがある。最も簡単な判別方法は書の寸法で書誌情報だけでも判別が可能。書誌情報に大きさ21cmとあれば初版、22cmとあれば復刻版である。復刻も内容は同じであるが特殊な研究にはこの判別が必要なことがある。国立国会図書館のデジタルコレクションは初版である。

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