明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2009年4月15日水曜日

農事修学場

 農事修学場


明治7年(1874年)
4月 内務省勧業寮内藤新宿出張所に農事修学場を設立すること議決

明治8年(1875年)
10月 農事修学場は駒場野に移設することが議決内藤新宿は風紀が宜しくないため.

明治9年(1876年)
6月 内務卿大久保利代理通達示で農事修学場入学規則を達す.
10月9日-11日 入学試験実施。農学、49名中20名獣医学、57名中30名を選抜予科27名試業科29名を決定
 獣医学生徒及第人名  吉村政行 西川勝蔵 牧野■太 吉田禎一 鈴木呉一 白根    荘輔 浅野忠吉 一ノ瀬次郎 遊佐盈作 香田喜房 市来敬太郎 木村芳次郎 岸本雄二 宮邨三郎 土持綱晟 木村竹次郎 青山敬一 大崎久 樋口正達 三浦清吉 瀬谷金治    山下盛治 福山隆盛 山県竹次郎 橘弘典 丹下謙吉 安藤清吉 功力直道 三橋次郎吉 魚住正之輔     

明治10年(1877年)
2月 1日 農事修学場授業開始内藤新宿の勧業寮農学課農業博物館仮教場
10月 農事修学場農学校とする.

明治11年(1878年)
1月24日 駒場農学校開校式

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