明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2012年8月24日金曜日

山口県下士族と平民の沿革

長州藩の階級区分として 華族・国主,御末家.士族・御一門,家老,寄組,八組,遠近,無給,御徒歩,三十人,陪臣.平民・町人百姓,茶煎非人穢多がある.この階級区分は明治元年の版籍奉還時に諸士は士族,足軽その他組の者は卒族,百姓町人は平民となるが,穢多等の身分はそのままとされる.馬医は士族である.

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