明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2012年8月5日日曜日

昭和33年刊「防長本草学及生物学史」

著者は「日野巌」略歴に明治三十一年九月一日午後十時出生とある.大正十二年東京帝国大学農学部農学科卒とある.その後宮崎高等農林学校教授を経て印度支那に赴任.昭和二十一年四月二十五日復員.同年八月三十一日山口獣医畜産専門学校講師.前掲山縣論文では佐賀閥の副頭目を満州帰りの北島三郎とするが,日野巌も似たような輩.

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