明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2012年8月13日月曜日

石黒秀雄略歴

石黒秀雄 1909-2000年 東京帝国大学獣医実科卒,東京慈恵医科大学,東京高等農林学校,昭和15年宇都宮高等農林学校を経て昭和26年より山口大学農学部教授.鹿児島農林専門学校に勤務した記録は無い.柴内大典談とあるから,元山口大学農学部獣医学科家畜内科学教授の勘違いか?柴内教授は東大銀時計卒業であったが,実際の授業は非常勤講師の藤村忠明先生が担当した.

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