明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2009年12月22日火曜日

斉民要術巻第六・養畜


斉民要術巻第六・第五十七は養牛馬驢騾である.内容は相畜と療治方で,極めて簡潔に記されている.「牛腹張りて死なんとするを治すに婦人の陰毛を取りて云々」とあり,多くの牛療治版本の元になっている事を示す.『周礼』の六畜では牛・馬・羊豚・犬・鶏となるが,斉民要術では犬を除き,鵝鴨と魚が加わる.残りの部分の画像はウエブアルバムにある.

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