天然記念物見島牛の起原に関する研究 岸浩
「獣医畜産新報 」
1975 No.652 1216~1228
1975 No.653 1259~1269
1980 No.712 673~679
1980 No.713 733~739
1981 No.725 731~743
以上は師匠の遺品である.別刷りは製本し昭和六十一年六月十九日に署名を給わっている.見島の牛を学ぶ者は一読すべき論文である.
明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.
0 件のコメント:
コメントを投稿