明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2012年11月22日木曜日

フッ素年代測定

獣骨には元々フッ素は無い.地中てウスイ地下水から徐々にフッ素が沈着して行くから,そのフッ素量を測定すれば同じ場所から出土した骨の新・古を判定する事が出来る.現在の考古学では,理化学的な年代測定の無い出土品は研究の対象としなくなって来ている.考古学における牛馬の普及は五世紀中頃とされている.

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