明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2013年6月15日土曜日

中央獣医会雑誌の付録・日本家畜売買法

古本屋で購入.著者は佐藤清明.明治二十四年九月に募集された懸賞論文を刊行したもの.馬喰や伯楽について詳しい記載がある.また,近世の皮の取り扱いについても興味ある記述がある.
http://www.kisuiiki.jp/old/activity2/museum/okiuma.htmlも参照のこと

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