明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2012年4月20日金曜日

日本農書全集第六十巻

第六十巻は畜産・獣医.「鶉書」「犬狗養畜伝」「厩作附飼方之次第」「牛書」「安西流馬医巻物」「万病馬療鍼灸撮要」「解馬新書」を収載.1996年農文協発行で定価7000円

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