明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2014年4月22日火曜日

日本獣医史学雑誌

1994年31号の原著「馬(牛)眼溷晴虫考」荘保忠三郎は山口大学図書館蔵・元亨療馬集を引用するが刊年を確定していない。図はおそらく銀塩写真で撮影されたものであろう。何故なら貴重図書の館外持ち出しは館長の許可が必要で、元亨療馬集が館外に持ち出されたのは過去に一度で、その時に二部の全文複写が行われた。その一部は館長が保存、残りの一部が手許にある。

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