明治維新の頃,日本にはまだ獣医の制度はありません.この頃は馬の療治は武士の身分の「馬医」が行っていました.やがて,軍隊が洋式化され,革靴,羊毛服,牛肉缶詰が大量に必要となると,馬医は獣医と名称を変え,資格も国家試験免状となります.日本の獣医術や獣医学は主に軍馬の治療と軍人の食料(牛)・衣服(羊)のために発達しました.軍犬や軍鳩が研究の対象となるのは,ずっと後の事です.

2013年11月29日金曜日

2013年11月2日土曜日

牛の肥育


現在の我が国の牛肉生産量は年間35万トンで、この内四割が肉用種の和牛肉、六割が乳用種と交雑種で、これらは国産牛肉と表示される。肉牛の肥育は10ヶ月の仔牛を22ヶ月肥育して32ヶ月で出荷する。乳牛去勢と交雑種は7ヶ月齢の仔牛を15ヶ月肥育して22ヶ月で出荷する。繁殖牛は6産8才まで繁殖に使用し、後に4ヶ月程度肥育して出荷する。